近年のオリンピックで経済効果が出るのって一時的なものだし、効果もわずかじゃありません？

長野の時は大会運営費そのものは黒字で終了したものの、設備投資の分はほぼ丸々長野市が赤字を抱える形になりましたよね。北京大会も中国経済への影響は軽微とか言われてますし。

もちろん、企業単位で見れば儲かるところもたくさん出て来るでしょうけど、地デジ対応で揉めているAV機器業界なんて1年経てばどういう風に状況が変わっているかわからないですから、今年オリンピック需要があったとしても、1年後・2年後それがプラスになるかマイナスになるか何とも言えないと思います。

やはり、スポーツファンにとって面白いイベントであることが第一だと思うんですけどね。ファンが熱狂するイベントだからこそ政治的に利用することもできる訳で、政治イベント色が強くなってファンが白けてしまったのでは、それこそ角を矯めて牛を殺すようなもんじゃないかと・・・。

確かにやめることはないかも知れませんが、次のオリンピックはもうちょっと上手くやって欲しいと思いますね。

政治から離れて人の闘争心を発揮する場を作ることで、いわばガス抜きするのが本来の趣旨じゃなかったかと思います。反日感情に起因するトラブルが起こらないように、厳重な警備をしながらガス抜きするなんていうことになると、もう本末転倒ですよね。下手をすると、オリンピックを開催したことで却って国家間の関係が悪化する可能性さえある訳で・・・。

「参加することに意義がある」は、ロンドンオリンピックの後、クーベルタンが引用して使ったものですが、当時そういう発言があった背景を考えるとちょっと解釈が違うんじゃないかと思いますが、近年のオリンピックは特に政治的イベントにしか見えなくなっているのは確かですね。

何にせよ、根本的に考え直す時期なんじゃないかと思います。